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“カウンセリングでできること” (あおばタイムズ 65)

 日々悩んでいる問題について、「身の回りの誰にも相談できない」という方は意外と多いものです。家族であれ、親戚であれ、友達であれ…関係の上では身近な存在であっても、そのことがかえって大事な相談をしにくくしてしまう場合もあるでしょう。
 何かの問題について悩み苦しんでいる場合に多く見られるのは、同じパターンにはまってしまってそこからなかなか抜け出せない…といった状況です。たとえ身近な人間に相談したとしても、主張が食い違って解決策が見つからず、堂々巡りをしてしまうケースも多くみられます。相談したことが原因でかえって状況が複雑になってしまい、余計に悩みが増えてしまった―という方さえいらっしゃいます。身内や職場での人間関係に必要以上に気を遣わざるをえないという事情もあって、社会や生活のあり方は核家族・個人主義化してきているにもかかわらず、いざという時に自分の考えで行動を起こすと非難されてしまう―といった矛盾した状況が多く見られるのです。
 多くの方をカウンセリングしていますと、今の時代は自分自身で行う決定や決断がますます重要になってきていることを実感します。たとえ一時的に他人の意見を受け入れそれに従ったとしても、あとになってそのことを後悔し、まるで自分の人生を棒に振ってしまったかのように感じる方もいらっしゃるようです。ですから人生の一瞬一瞬において、あとからできるだけ後悔しない生き方を自分で選ぶことはとても大切だと言えます。そのためにできることの一環として、カウンセラーなど第三者の目を通じて自分が今置かれている状況を客観的に見てみること、そしてその状況の中で選びうる行動の選択肢を整理し、それに対する自分自身の気持ちを確認することで最善の決定・決断を下していく―ということが考えられるのではないでしょうか。

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