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“光輝く存在” (あおばタイムズ 57)

 今年春の全国高校野球選手権大会の入場行進曲に選ばれたのは、中島みゆきさんが作詞・作曲し、TOKIOが昨年末の紅白歌合戦でも歌った「宙船(そらふね)」でした。この曲のテーマを一言で言うと、“人生の舵取りは、自らの手で行え。”ということだと思います。
 一九九三年にノーベル平和賞を受賞した南アフリカ共和国の黒人解放運動指導者―ネルソン・マンデラ氏が三十年近くにも及ぶ収監生活の後に語った言葉がありますが、それもやはり同じことを言っているのだと思います。~“私たちが最も怖れているのは、私たちが無力であるということではありません。私たちが最も怖れているのは、私たち一人一人が想像する以上の力を持っているということなのです。私たちを最も驚愕させるのは私たちの闇の部分ではなく、私たちの光の部分なのです。私たちは自分自身に問いかけます―私が光り輝き、華麗で、才能に溢れ、信じられないような人間であることなんてあるのだろうかと。しかし、そうでないあなたは一体何者なのでしょうか?…あなたは神の子なのです。あなたがほんとうの実力を発揮しないことは、世界のためにはなりません。あなたの周囲にいる人間が不安がらないように縮こまっていようとすることは、決して賢明なやり方ではありません。私たちは子どもたちと同じように、全員が光り輝くためだけに存在しているのです。私たちは、私たちの内側にある神の栄光を現実世界へと表現するために生まれてきたのです。そして私たちの何人かがそのような力を持っているのではなく、私たち全てがその力を持っているのです。私たちが自分自身に光り輝くことを許せば、知らず知らずのうちに他の人にもそれを許すことになります。私たちが自分自身の怖れから解放される時、私たちの存在は無意識のうちに他の人々をも自由にしているのです。”(有馬・訳)
 現代に伝わるキリスト教をはじめとする多くの宗教は、「自分を犠牲にしてでも、他人のためにする」ことをしばしば教えています。しかし最近になって、そのような教えは最初からあったものではなく、宗教の名のもとに一般民衆を力無き者として従わせようとする権力者たちの手によって書き換えられた、歪められた教えの姿であったことがわかってきました。…もとからあった教えは、ネルソン・マンデラ氏のスピーチのように、“私たち一人一人はすばらしい力を持っていて、それをいかんなく発揮することがひいては他の人々の幸福にもつながる。”―ということだったようです。ですからカウンセリングを通じて社会的な偏見や世間体…といったとらわれの枠を外し、ぜひお一人お一人にもっともっと光り輝いてほしいと願っています。

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