“覚悟”
カウンセリングというと、何か特別のことをするのではないかと想像される方もいらっしゃるのではないでしょうか。また例えば教育の現場で優れた先生がいるという話になると、やはり何か特別な方法論があるのではないかと考えてしまいがちです。しかし実際に成果を上げているのは、そのような“特別のやり方”ではないように思います。
数年前、テレビ番組でダイエットにココアが良いという話になり、翌日スーパーでココアが売り切れてしまうという事件?が起きました。しかし今もココアが売り切れ続けているという話は聞きません。私自身かつて、あまり知られていない効果的な治療法があるのではないかと代替療法について色々と勉強した時期がありました。しかしどの治療法も自分自身には何かピンとくるものがなく、結局カウンセリングでお話を伺うことが自分の一番やりたいことだと納得するに至りました。以前、他にも何か方法があるのでは?…と迷いながらカウンセリングをしていた時期と、「今、自分のなすべきことはカウンセリングだ」と思えるようになってからでは、感じられる手応えが全くちがいます。
先日福岡で起きた中学生の自殺から教育の話題がのぼった時、旧友がこんなことを書いていました。「人格を磨くには、何か一つのことをとことんやりぬくことだと思います。そうすると自信もつくし品格も生まれるでしょう。」―今、家庭や学校・社会の様々な場所で求められているのは、方法論よりむしろ『覚悟』なのではないでしょうか。
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