“三十七番” (あおばタイムズ 44)
カウンセリングルームが入っているビルの一階に中華のお店があります。「ラーメン37」の赤い大きな看板が遠くからでも良く見える、中華の定食や麺類が何でも美味しい地元で人気のお店です。ここのラーメンを食べるためにわざわざ遠方からみえる方もいると聞いたことがありますが、いつもボリューム満点のメニューをいただいていて感心するのはご主人の誠意ある仕事ぶりです。
初めてお店を訪れた頃、メニューがとても豊富なので「どれが美味しいのかな?…」と他のお客さんを観察していたのですが、それぞれ注文するものが違うようです。それだけにお客さんが多くなるとたった一人で調理しているご主人は息つく暇もなくなるわけですが、次々と注文された品を手際よく作り出す姿には惚れ惚れしてしまいます。そこに毎日同じ仕事を続けてきた人の職人魂が感じられるからです。
ある朝お店を覗くと、黙々と大量の材料の仕込みをしているご主人の姿がありました。あの手際の良さの秘密は、時間をかけた入念な下準備にあったのです。力強い炎の前で料理を一気呵成に作りあげる姿と、包丁で数多くの材料をコツコツと切り揃える姿。そのどちらが欠けても、ご主人の作品は完成しないのです。
昼休みや一日の仕事の終わりにこの店を訪れる人は皆、ご主人の作ってくれる美味しい料理を楽しみにしています。私もご主人の作る食事からいつも、午後の仕事へ向けて「がんばるぞ」というパワーをもらっています。
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