« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

”万歩計” (あおばタイムズ 36)

 万歩計を買いました。整体へ行った時に「あまり歩きませんか?下半身の気の流れが滞っているようですね。」と言われたのがきっかけでした。はじめは八十歳を過ぎても舞台ででんぐり返しを披露される森光子さんを見習ってスクワット(脚の屈伸運動)を続けようとしたのですが三日坊主に終わってしまい、歩くことへと方向転換したのです。折しも桜の季節で散歩には最適の時期でした。多少面倒だと思ってもクセをつけることが大切と思い、今でも回り道をしたりしながら少しでも距離を稼ぐようにしています。
 何事かを続けようと思った時、目標設定の仕方というのは意外と難しいものです。私の場合も「目標は一日一万歩!」といきたいところでしたが、今までと同じような生活をしながら測定してみると一日平均は二千~三千歩台。「よく歩いたなぁ」と思った時でようやく五千歩を越えていました。ですから一日の目標はとりあえず五千歩。まずは今の時点で現実的に達成可能な目標(これまでの二~三割増ぐらい?)を掲げ、あまり欲張らずに始めるのが続けるためのコツではないかと思います。
 もう一つのコツは、野球で言えば打率ではなくヒットの本数のように、割合では計算せずに一回一回の積み重ねを意識することだと思います。一週間のうち一日だけ目標達成できた場合、率にしてしまうとわずか一割四分になってしまいますが、「一度は目標を達成できた」ことを喜びにすれば、次はシンプルに二回目の目標達成を目指すだけです。人間というのは頭が良くなりすぎて先のことまで考えて計算をしてしまいがちですが、ただ目の前のことだけに専心すれば意外と事は単純になります。
 一、二年経ったら万歩計がなくても自ら進んで歩く生活になっているよう、私も今できるところから始めたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「春眠、暁を覚えず」のココロ

 このところ、あまり体調が良くありませんでした。
 今年の花粉症はそれほどでもない…ようですが、病院で診察をしたり自分の身の周りの方を観察していますと、
・くしゃみ・鼻水や咳の出る方
・のどがイガイガする方(エヘン虫?)
・顔が赤みをおびている方
・不眠、あるいは朝や日中の眠気が強い方
・ 何となく気分的に安定しない方
…などなど、3月後半から4月前半ぐらいにかけて多くの方が普段とはちがう症状に悩まされているようです。
 私もまた、くり返す咳や鼻水、何となく息苦しい感じが続いて疲れ気味になったり…ということがこの2週間ほど続いていたのです。

 春になって桜が満開となる時期、多くの花たちが一斉に花開く時期というのは何となく心躍るものですが、どうも自然環境が大きく変化するこの時期、暖かかったり寒かったり、気圧も大きく変動するこの時期というのは、同時に人間の体と心にとっては不安定になりやすい時期でもあるようです。

 アメリカなどの諸外国では夏休み明けの9月から新学期ですが、日本では春を迎える4月に新年度・新学期を迎えます。
 もうしばらくすると“五月病”といったことも話題にのぼりますが、毎年皆さんのココロと体の変化をみながら商売をしている私から見ますと、とくに自然の世界でも一年で最も変化の大きい時期…つまり、人間の体と心も大きな変動を経験する時期に、時を同じくして新年度や新学期を迎えて社会的にも大きな変化を経験してしまう私たち日本人にとっては、4月ごろから受けるいくつもの変化(言葉を換えれば、“ストレス”)のせいで5月ごろに反動が来ても全く不思議ではないように思われます。

 そこで、とりあえずその対策についてお話ししようと思うのですが、私は『睡眠』を対策の第一に挙げたいと思います。
 最初に私の体調がすぐれなかったということを書いたのですが、それにもやはり睡眠が影響していました。じつはこのブログは4月6日の夜に公開したのですが、どうもそれで無理をしたこともあって、7日に体調不良のピークが来てしまったのです。
…というわけで、自分への反省の意味もこめて『睡眠』について改めて考えてみました。

 どうも人間には、生まれつき「朝型」と「夜型」があるようです。
 ちなみに私はもともと「夜型」で、妻は「朝型」だと思っています。(私は夜中の1時前に生まれ、妻は早朝に生まれたのですが、このように誕生した時刻が「朝型」・「夜型」に関係しているという話もあります。)
私は妻と結婚してからは「朝型」の生活になり、今はもうすぐ1歳になる息子の生活リズムもあって朝5~6時に起きる生活ですが、まったく苦にならなくなりました。中学・高校の頃、ラジオ(オールナイトニッポンとか…)を聞いて夜中の3時~4時まで夜更かしをしていた自分からは想像もできないことです!

 よくあるパターンだと思うのですが、先日もカウンセリングへみえた方が「仕事が遅くなると夜10時ごろまでかかってしまい、それから自分のしたいことをして、資格をとるための勉強をするのが夜中2,3時ごろまで…」という生活パターンを話してくださいました。私の場合も朝が早いのですから、夜9時ごろ妻が子供を寝かしつけてくれた後はさっさと風呂に入って早めに寝てしまえば良いのですが、それからパソコンに向かったり読書をしたりが長くなってしまうと、どうしても翌日にひびいてしまうのです。そしてその積み重ねが、疲れや体調をくずす原因になってしまうようなのです。

 心療内科的なお話をしますと、睡眠不足は体だけではなく心にも大きく影響します。
 「うつ」やその前段階のいわゆる「自律神経失調」は、多くの場合には睡眠不足によって悪化します。逆にいくらストレスが大きくても、十分な睡眠さえとれていれば症状が出るまでに至らない場合が多いのです。
 ですから「うつ」や「自律神経失調」に対して安定剤(抗不安薬)や睡眠薬を処方してできるだけ脳や神経を休める方向へもっていくというのは、じつに理にかなったやり方です。ストレスで心配事が多い時には、いつも緊張したりイライラして脳が過活動になってしまいますから、安定剤を使うことでノーマルな状態に近づけることができます。睡眠時間が短かったり睡眠が浅かったりすると一日の脳や神経の疲れが翌日まで持ち越されてしまい、それが長引くと「自律神経失調」や「うつ」のひきがねにもなってしまいますから、睡眠薬の助けを借りてしっかり眠ることは心療内科的な症状の予防にもなるのです。

 十分な睡眠時間としては、1.5時間x4サイクル=6時間以上というのが一つの目安になります。
 睡眠は眠りの浅い状態から徐々に深くなり、深い眠りのピークから今度はだんだん浅くなって…ということを何度かくり返します。この浅い眠り→深い眠り→浅い眠りという1つのサイクルが約1.5時間なのです。これを1日の睡眠で4~5回くり返すのがベストではないかと言われています。5時間程度までの睡眠だと3サイクルとちょっとになってしまいますから、少し寝不足といったところでしょうか。

 「春眠、暁を覚えず」といいますように、古来、この春の時期というのは眠りに関してもふだんとはちがって、朝になってもまだ眠かったり、日中眠くなったり、はたまた夜の眠りが浅くなったり…と不安定になりやすいようです。けれどもこれらのことは異常ではなく、季節の変化に伴う、生き物としての人間の通常の変化の一つにすぎません。

 いくら社会がシステム化されて「スケジュール通りに事を進めたい!」と思っても、人間は人間。人間も生き物であり、人間の体と心は自然の一部なのです。
 仕事をしたり、日々の生活をつづけているとその事実を忘れてしまいそうになりますが、いつもそうならないようにココロがけたいものですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

“カウンセリング・ナビ?” (あおばタイムズ 35)

 「うつ」など心の症状で悩んでいる方にとって、四月のこの時期はつらく感じられる場合もあるようです。体調を崩して休職や休学をされている時に満開の桜を見ると、どうしても他の人達が新年度や新学期に臨んでいることへ思いを馳せてしまい、「なぜ自分だけが…」という気持ちになってしまうようです。でもそれは、あなた一人ではありません。あなたにとっての春が来るのはもうしばらく先になるかもしれませんが、春は必ずやってきます。桜の樹だって、焦って冬のうちから花を咲かそうと思ってもそういうわけにはいかないのです。
 ところで最近はカーナビがついている車が増えてきました。昔は車で初めての土地に行く時には地図を片手に道に迷わないかドキドキしながら出かけたものですが、カーナビがあれば安心です。なぜなら、今の自分がおおよそどの辺りにいるかが分かるからです。
 「うつ」の方が不安を感じるのに、大きくは二つの要素があります。一つは、やる気が出ない、だるいなどといった症状そのものによる不安。二つ目は、たとえ薬などで治療を行っていても「これからどのようになっていくのか?」といった、うつの経過の中でどの辺りの地点にいるのか分からないという不安です。一つ目の不安は実際に症状がとれていくことで解消されますが、二つ目の不安に関してはカーナビのような働きをしてくれるものがあれば軽減することができます。カーナビというよりは車のラリーで助手席に座って状況を教えてくれるナビゲーターに近いように思いますが、カウンセラーや心療内科・精神科の医者は皆さんの置かれている状況を客観的に把握する助けになると思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »