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”万歩計” (あおばタイムズ 36)

 万歩計を買いました。整体へ行った時に「あまり歩きませんか?下半身の気の流れが滞っているようですね。」と言われたのがきっかけでした。はじめは八十歳を過ぎても舞台ででんぐり返しを披露される森光子さんを見習ってスクワット(脚の屈伸運動)を続けようとしたのですが三日坊主に終わってしまい、歩くことへと方向転換したのです。折しも桜の季節で散歩には最適の時期でした。多少面倒だと思ってもクセをつけることが大切と思い、今でも回り道をしたりしながら少しでも距離を稼ぐようにしています。
 何事かを続けようと思った時、目標設定の仕方というのは意外と難しいものです。私の場合も「目標は一日一万歩!」といきたいところでしたが、今までと同じような生活をしながら測定してみると一日平均は二千~三千歩台。「よく歩いたなぁ」と思った時でようやく五千歩を越えていました。ですから一日の目標はとりあえず五千歩。まずは今の時点で現実的に達成可能な目標(これまでの二~三割増ぐらい?)を掲げ、あまり欲張らずに始めるのが続けるためのコツではないかと思います。
 もう一つのコツは、野球で言えば打率ではなくヒットの本数のように、割合では計算せずに一回一回の積み重ねを意識することだと思います。一週間のうち一日だけ目標達成できた場合、率にしてしまうとわずか一割四分になってしまいますが、「一度は目標を達成できた」ことを喜びにすれば、次はシンプルに二回目の目標達成を目指すだけです。人間というのは頭が良くなりすぎて先のことまで考えて計算をしてしまいがちですが、ただ目の前のことだけに専心すれば意外と事は単純になります。
 一、二年経ったら万歩計がなくても自ら進んで歩く生活になっているよう、私も今できるところから始めたいと思います。

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