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“○○ごっこ” (あおばタイムズ 27)

 最近あまり聞かなくなった言葉の一つに「○○ごっこ」があります。「お医者さんごっこ」、「仮面ライダーごっこ」といった、マネごとをしながら遊ぶ遊びのことです。「鬼ごっこ」は一つの言葉としてすっかり定着していますが、追いかける方は鬼になったつもりで、追いかけられる方は本物の鬼から逃げるつもりで遊べば、必死になってそれだけ盛り上がることでしょう。
 ところで「プロレス」を知らない子供さんが増えていると聞いて驚かされます。私達が子供の頃は夜8時のゴールデンタイムに放映されていましたから、それを見て多くの子供が「プロレスごっこ」をしたものですが、ここ数年はK-1や総合格闘技に押されて人気がなくなってしまいました。「真剣勝負の格闘技を見る目が育ったからプロレスの人気がなくなった」という見方もありますが、それだけが理由ではない気もします。
 “ごっこ遊び”の本質は、本物になりきってやることと、全くの本気ではなく手加減をすることだと思います。つい調子に乗って技をかけた友達が「痛ぇ!」…「ごめん、ごめん」。なんていう経験をしながら、どれぐらいの力加減でやり合えば大丈夫なのか、人間関係の上でどの程度の距離感を保てばいいのか、といったことを体感しながら覚えていくものだと思います。これは、合気道や柔道といった武道にも通じる精神なのではないでしょうか。
  “ごっこ遊び”は、「身をもって」「相手の身になる」ことを覚えながら成長して行くのに、とても優れた遊び方ではないかと思います。

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