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“おかげさまで一周年” (あおばタイムズ 24)

 有馬潤一カウンセリングルームがオープンしてから、十月で一周年を迎えることができました。
 そもそも心療内科医として病院やクリニックでの診察をさせていただく中で、もっとじっくり腰を据えて皆さんのお話を伺いたいとのおもいからスタートしたカウンセリングルームでしたが、一年を経て、開業して本当に良かったと確信できるまでになりました。カウンセリングを受けていただく方のお顔が少しずつ和らぎ、お元気になって行く姿を目の当たりにすることこそ、カウンセリングをさせていただく私の大きなエネルギーになっています。
 昨年十一月から連載を始めさせていただいた、あおばタイムズ青葉区版『わが街のホームドクター』のコーナーもおかげさまで一周年を迎えます。オープン直後に連載を始めさせていただくことができたのは幸運であり、今でも初めてカウンセリングにみえる方の半数近くは「あおばタイムズを読んで」という方々なのです。読者の皆さんの声は月二回の原稿を書くうえで何よりの励みとなっており、これからも読んでくださる方の心が少しでもほぐれるような、そしていつも何かを感じていただけるような内容にして行きたいと思っています。(これまでのバックナンバーはホームページ上に掲載しておりますので、ご興味のある方はご覧になってみて下さい。)
 今年の五月には長男が生まれ、初めて子供をもつことで私のカウンセリングの幅も少しは拡がってきたのではないかと実感しています。これからも日々の生活の中で経験したこと、感じたこと、考えたことのすべてをカウンセリングの中に活かして行きたいと思っています。

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“もう一つの目” (あおばタイムズ 23)

 日々の生活をより豊かに感じられるよう、『もう一つの目』を持つよう心がけるのはいかがでしょうか。
 たとえば「勉強をしなくてはならない」時。“やりたくないのに勉強するのはイヤだ!”…これが一つ目の見方です。しかしもう一つの目で見ると、“やりたくない気持ちを乗り越えて勉強できれば、勉強した分だけ実力がつく上に我慢できる忍耐力をも身につけることができる。”となります。今の気分に自分の行動を左右されるのではなく、もう一歩先を見通せる目を持つことで、自分のとる行動の持つ意味と今後の展開がちがってくるわけです。
 ビートたけしさんが「旨い物を食べた時に一番感動できるのは、今まで旨い物を食ったことのないヤツだ」と言っていました。いつも美味しい物や便利な物に囲まれた生活というのは、もう一つの目で見ると実はあまり感激のない毎日を送っているということになるかもしれないのです。どうやら自分だけで「自分は恵まれている」とか「恵まれていない」とか決めつけることは難しいようです。現実は一つであっても、それにはいくつもの捉え方があります。
 医者として年とった患者さん方を診ていると、「自分もこんなふうに歳をとれたら素敵だなあ」と思う方がいらっしゃいます。そんな方々の多くは考え方が柔軟で、あまり偏ったこだわりを持っていらっしゃいません。こだわりがないからこそ、その場の状況に合わせて楽しく過ごすことができ、見た目にもあまり年をとらないようなのです。
 そんな達人のような生き方をするのはむずかしいことかもしれませんが、今から日々心がけていれば、年をとるころにはいつのまにかクセになっているかもしれませんね。

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