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“心の現代病” (あおばタイムズ 22)

 うつ病や不安神経症、パニック障害、自律神経失調症、不眠症…。心を中心に体にまで影響を与えてしまう一連の症状で悩んでいる方が増えています。
 昔は「うつ」のような病気がいわゆる精神病のように呼ばれた時期もありましたが、このような症状はむしろ“現代病”といってもいいぐらいです。つまり、条件が重なれば誰にでも発症の危険があるものばかりなのです。
夜の仕事や残業、インターネットやゲームで昼夜のリズムが逆転してしまったり、ゆっくり休むべき時間帯に眠れなくなってしまう、まとまった休息がとれないまま仕事や家事・育児に追われる(核家族化が進んで身の周りに頼れる人間が少なくなったことも一因です)、満員の電車やバス・渋滞や混雑の多い自動車といった移動手段を使いストレスを感じながら動かなければならない…すべてのことがこのような“現代病”のひきがねになってしまいます。
 病気というものは、その正体が分かっていればある程度は安心できるものです。「肝臓が悪くてγ-GTPの数値が上がっています」と言われれば何となくイメージがつかめますし、対処の仕方も想像がつきます。ところが心が関係する症状の場合には“どこが悪いのか”、“何が起こっているのか”見当がつかず、目安となる検査や数値もないことが多いのです。すると起こっている症状への不安に加え、その正体が何なのか分からないことでの不安まで加わってしまいます。このような不安を少なくするには、まずは専門家に相談し、心と身体の状態を少しずつ知ることだと思います。生活環境は人それぞれですから、カウンセリングを通じて徐々にご自分の状況が見えてくることと思います。

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“生きるヒント” (あおばタイムズ 21)

 子供の頃から、私達は「答え」を出すという作業に慣らされてきました。学校や受験ではテストの問題に対してより多くの「正解」を出した人間が高い点数で評価され、どのようにしてその人なりの答えを導いたかというプロセスについてはあまり評価の対象にされないことも多いようです。また仕事上では「マニュアル」の存在が多く見受けられるようになり、マニュアルに沿って対処することが基本とされるケースが多くなってきました。私達は知らず知らずのうちに、どこかで「答え」や「マニュアル」の存在を求めてしまうクセがついてしまっているのかも知れません。
 カウンセリングにも、問題に対する「答え」を求めて来られる方がたくさんいらっしゃいますが、人生に起こってくる様々な出来事にはただ一つの「正解」は存在しないと言っていいでしょう。それでもカウンセリングにみえた方が何らかの安心感や希望を得られたとするならば、それは「答え」を知ったからではなく、何らかの“ヒント”が得られたからではないでしょうか。
 私達が自分の人生の中で起きたある出来事について考える時、何度考えてみても、いつも変わらず同じ色合いをもってイメージされてしまうことが多いものです。しかしもしかすると、それは他人の目から見れば全くちがった色合いで見えることなのかもしれません。カウンセラーの目を通じて自分の身の上に起こった出来事をもう一度振り返ってみるということは、きっとそのようなことなのだと思います。一つの出来事が万華鏡のようにいくつもの角度から見えるようになるということは、これから先の人生を生きていくうえで大きな“ヒント”になりうると思います。

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