“心を輝かせる” (あおばタイムズ 19)
「心と体はどちらが大切だと思いますか?」
…カウンセラーの出す質問なので『心』が正解だと思った方もいらっしゃるのでは?この問いに対する答えと理由は人によってさまざまだと思いますが、一般に“体と心”という言い方よりも“心と体”という表現の方がよく使われるように思います。私たちは知らず知らずのうちに「心は体よりも上位にあって、心が体に影響を与えている」と考えがちな傾向があるのではないでしょうか。
先日、心身医学の考え方と、心身一如という東洋的な概念のちがいについて話してくださった内科の先生がいらっしゃいました。心身医学では「心が体に影響し、体が心に影響する」と考えるのですが、“心身一如”というのは心と体はまるごと一つで分けられないということなのです。
私も便宜上、心と体を分けたようなかたちで説明することが多いのですが、実際に生きていくうえではどこまでが体でどこまでが心なのかよく分かりません。心理学の勉強を始めた頃は心理のことが分かれば他のことまでうまく行くのでは?と思っていたのですが、そういうものでもありませんでした。分かったのは、むしろ自分の心の状態に関わり過ぎないで実生活を前に進めていかないと、心の“ワナ”にはまってしまう-ということでした。
心というのは外の世界を映し出すものです。自分の心だけが単独で存在するわけではありません。心の状態を変えたいと思ったら、心の中のことだけを考えるよりも外の世界に働きかけてみる方が効果があるかもしれません。心というのは他の人や世界に見てもらってこそ輝きを増す、ダイヤモンドのようなものだと思います。
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