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“行けばわかるさ” (あおばタイムズ 18)

 「この道を行けば、どうなるものか?危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せば、そのひと足が道となり、そのひと足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。」
  “とんち問答”で有名な一休さんこと一休禅師ですが、実はこんな言葉を遺しています。この詩は『森田療法』の考え方とも通じるのですが、皆さんは森田療法をご存じでしょうか?
 現代人はどうしても「動く前に考えてしまう」ものです。ある行動を起こそうかどうか考え始めると、ああなりはしないか、こうなりはしないかと心配になります。頭の中であれこれ想像して、しまいには不安でいっぱいになって身動きがとれなくなってしまうことさえあります。このようにあれこれと考えてしまうことを森田療法では“はからい”とも言うのですが、森田療法の要点は「“はからい”をやめて、とにかく行動しよう」ということに尽きます。一休禅師の詩は、人間のはからいと行動から得られるものは何なのか、短い言葉で実に見事に表現していると思います。
 カウンセリングにみえる方の多くは、現在ご自分が置かれている局面を何とかして打開したいと考えています。ですからカウンセリングを通じて何らかの変化が生まれれば、今後への新たな可能性が拡がることになると思います。実際に行動してみることで新たな未来に遭遇するのは皆さん方ご自身ですが、カウンセラーというのはそれができるようサポートし、実際に行動することで人生の可能性を拡げて行く皆さんの姿を目の当たりにすることで、さらに力を得させていただく存在だと感じています。

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“自律神経失調” (あおばタイムズ 17)

 疲れやすい、何となく体調がすぐれない、体に色々な症状が出てしまう…そんな時はっきりした原因が分からないと自律神経失調のように言われることが多いのですが、そもそも「自律神経失調」とはどのような状態なのかについてお話ししたいと思います。
 自律神経系には交感神経と副交感神経という二つの系統があって、人間が意識しなくても両者が内臓や体全体の働きを上手に調節してくれています。一生懸命活動したり緊張している時には主に交感神経の方が働き、食後やリラックスしている時には副交感神経が中心、というふうにまるでシーソーのように交互にバランス良く活動しているのが本来の姿です。日中動き回っている時には交感神経が活発に働き、仕事を終えてリラックスしたり、夜眠る時には副交感神経が優位になるようにできているのです。
 動物はたくさん活動した後には休息し眠りに落ちてしまいますが、忙しい現代人の場合はそうもいきません。仕事が終わるまで休みなく働き、本来は休息や睡眠をとるべき夜になってもまだ人工的な明かりの下で仕事をし続けます。すると自律神経のうち交感神経ばかりが働いてしまい、副交感神経の出る幕がなくなってしまいます。内臓などは両者が交代で働きかけることでうまく機能するようにできていますから、偏った状態が続くと様々な症状を出してしまい、そのような状態を「自律神経失調」と呼ぶのです。
 何より仕事が優先されることの多い世の中ですが、人間も生き物であって機械ではありません。このことは一人一人が幸せに生きるためにも忘れずにいたい事実です。

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