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“行けばわかるさ” (あおばタイムズ 18)

 「この道を行けば、どうなるものか?危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せば、そのひと足が道となり、そのひと足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ。」
  “とんち問答”で有名な一休さんこと一休禅師ですが、実はこんな言葉を遺しています。この詩は『森田療法』の考え方とも通じるのですが、皆さんは森田療法をご存じでしょうか?
 現代人はどうしても「動く前に考えてしまう」ものです。ある行動を起こそうかどうか考え始めると、ああなりはしないか、こうなりはしないかと心配になります。頭の中であれこれ想像して、しまいには不安でいっぱいになって身動きがとれなくなってしまうことさえあります。このようにあれこれと考えてしまうことを森田療法では“はからい”とも言うのですが、森田療法の要点は「“はからい”をやめて、とにかく行動しよう」ということに尽きます。一休禅師の詩は、人間のはからいと行動から得られるものは何なのか、短い言葉で実に見事に表現していると思います。
 カウンセリングにみえる方の多くは、現在ご自分が置かれている局面を何とかして打開したいと考えています。ですからカウンセリングを通じて何らかの変化が生まれれば、今後への新たな可能性が拡がることになると思います。実際に行動してみることで新たな未来に遭遇するのは皆さん方ご自身ですが、カウンセラーというのはそれができるようサポートし、実際に行動することで人生の可能性を拡げて行く皆さんの姿を目の当たりにすることで、さらに力を得させていただく存在だと感じています。

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