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“誰にでもあること” (あおばタイムズ 15)

 心療内科でうつ病やパニック障害の方を多く診察していますが、これらは何も特別な病気ではなく、誰にでもそうなってしまう可能性があります。わが国ではおよそ十人に一人の方が一生のうちに一度はうつの状態を経験します。また女性の約二十人に一人の方がパニック障害の症状に苦しんでいます。これらは決して持って生まれたものではなく、様々な要因によって誰にでも起こりうることなのです。
 “自律神経失調”という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、自律神経には活動する時や緊張した時に働く交感神経と、リラックスした時に働く副交感神経の二つの系統があります。これらが交替交代にバランス良く働いているのが本来の姿なのですが、時間に追われるような忙しい状態だと交感神経ばかりが活発になり、その状態が長く続くとなかなかリラックスできないようになってしまいます。最近の自律神経失調の多くはこのような状態から起こり、うつ病やパニック障害の引き金にもなってしまいます。
 昼も夜も関係なく仕事をしたり、誰にも頼らずに家事や育児をこなさなければならない…、そんな現代社会では体調を崩したり精神的に参ってしまうのは無理もないことです。ただ、それをたった一人で悩むことでさらなるストレスを生んでしまうことは避けたいものです。最近はこんな時、上手にカウンセリングを利用される方も多くなってきました。「誰かにこの気持ちを分かってほしい」、「一人では気持ちの整理がつけられない」、「心の病気ではないかと心配」…、様々なケースがあると思いますが、試みにカウンセリングルームを訪ねてみてはいかがでしょうか。

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