“一生の宝物” (あおばタイムズ 14)
生まれたばかりの子供が家族に加わって、妻ともども子育てに明け暮れる日々を送っています。赤ちゃんが生まれるとオムツ交換やミルクをあげるので一晩中忙しくなるとは聞いていたのですが、全くその通りでした。以前病院で当直をしていた時も大変でしたが、あまり眠れないのが毎日のように続くという意味ではそれ以上かもしれません。(それでもまだ妻よりは私の方が眠れているのですが…)
思えば、私たちは幼い頃から予定された時間やスケジュールに合わせて暮らして来ました。保育園・幼稚園から大学に至るまで時間割に従って行動し、大人になった今でも時間で決められた仕事をしながら生活しています。新しい生命の誕生は、そんな決まりきった日常に一石を投じてくれました。先の予測がつかないというのも新鮮な経験です。
『世界ウルルン滞在記』などの番組で私たちの知らない外国の人々の日常生活が垣間見られることがありますが、家族間の愛情の深さに驚かされてしまうことが度々あります。同時に映像を通じて、今の日本とはちがう時の流れが感じられてくるのです。そしてそれを目にした時、暖かく懐かしいような心持ちになります。
人間がより良く生活するために時間が利用されるようになったと思うのですが、今の私たちの生活は逆に時間によって支配されているようにすら感じられます。本当に大切な時に時間を忘れてコミュニケーションをとることができれば、それは家族にとって一生の宝物になるにちがいありません。子育ては大変ですが、時間を忘れて夢中で生きるすばらしさを思い出させてくれるような気がします。
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