« 2005年3月 | トップページ | 2005年5月 »

“はじめまして” (あおばタイムズ都筑区版 1)

 都筑区版をお読みの方、はじめまして。
 仲町台駅近くのせせらぎ公園のそばにカウンセリングルームを開いております、有馬潤一と申します。
 私は日本で初めてできた九州大学の心療内科へ入局して以来、十年以上にわたって病院やクリニックでの診療とカウンセリングを続けてまいりました。しかし、診察の枠の中では十分な時間をとってお話しをすることが難しいため、そのための専用の施設を作ることにしたのです。私たちの暮らしの中でもストレスや心の病気について話題にのぼるようになって久しいですが、そのような問題について気軽に相談出来る場所はなかなか見つけにくいのが実状です。そこでカウンセリングを中心に、心に関係した病気や健康についてのご相談も受けられるようなカウンセリングルームにしました。
 心療内科や精神科を受診するのに抵抗を感じる方も多いようですし、病院を受診すればよいのか、それともカウンセリングを受けた方がよいのか、判断に迷われる方もいらっしゃるようです。そのような方々に、個別に詳しくアドバイスをさせていただいています。
 “こんな性格は変えられないのでは?”と悩んでいらっしゃる方には、時間さえかければ『心のクセ』は矯正して行ける―そのためのポイントをお伝えしています。
誰でも日々の生活の中で気軽にカウンセリングが受けられる…それが当たり前になるよう、多くの方々とお話をして行きたいと思っております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

“育ててくれる時間” (あおばタイムズ 12)

 四月です。進学、就職、転職、引っ越し等、多くの方にとって転機となる季節だと思います。私自身、あまり環境の変化に順応するのが得意な方だとは思っていないのですが、春から夏にかけての時期は例年カウンセリングや心療内科を訪れる方も多くなります。
 この頃は就職や進学をする際の選択肢は増えているようです。「この仕事がうまく行かなかったら田舎へ帰るしかない!」といった状況は少なくなり、「このバイトがイマイチだったら他でもあたってみるか…」といったノリも増えて来ているように思います。このような変化は、いくつかの進路の中から選択できるという環境の面では恵まれていることなのかもしれません。しかし、選択する側の意識と覚悟には影を落としているのではないでしょうか。“選択し直せる”ことが、“どこへ行っても長続きしない”原因の一つになっているようにも思えます。
 東京でレストラン「コート・ドール」を開いている斉須政雄さん自らの経験を綴った『調理場という戦場』という素晴らしい本があります。“二三歳でフランスに渡った次の日の朝七時から四年半は、いつ寝ていつ起きていたのかわからないぐらいに忙しかった。~けれど四年経った頃には四肢にチカラがみなぎり、芯から強くなっていくような実感が出てきた”と書かれています。俗に「石の上にも三年」と言いますが、半年から数年後の自分がどうなっているかを楽しみにする…そんな客観的な目を持ちながら一つの事を続けることも大切だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

“心の声、体の声” (あおばタイムズ 11)

 三月二十一日。その日私は五年前まで暮らしていた福岡市へ行く予定でした。前日は広島の妻の実家に泊まり、朝早く起きて妻と一緒に新幹線で向かうつもりでした。ところがその朝、二ヶ月後に出産を控えた彼女の様子がいつもと違うのです。久しぶりに親友に会えるので私以上に福岡行きを楽しみにしていたのですが、前の日から歩いている途中で度々お腹が張るようになっていました。どうするかさんざん迷った末、残念ながら今回は福岡行きをとりやめることにしました。
 妻の携帯電話にメールが入ったのは十一時半すぎ。彼女の友人は博多駅の構内で震度六近い地震に遭い、すぐに外へ避難するようアナウンスがかかったというのです!テレビには待ち合わせ場所に隣接する天神の福岡ビルが映し出され、歩道には窓ガラスが粉々になって散乱していました。画面に釘付けになった私たちは「お腹の赤ちゃんが福岡には行かないで!って教えてくれたんだね」と驚きを隠せませんでした。
 動物たちは地震が近づくと普段とは違った行動をとると言いますが、お腹の中で自然に近い状態にいる赤ちゃんは私たちには感じられない何かを感じとっていたのかも知れません。赤ちゃんからのメッセージに気づいて思わぬ危険を回避できた私の妻のように、心の声や体の声に素直に耳を傾けることで進むべき方向が示されることもあるのだと、今回の出来事を通して感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年3月 | トップページ | 2005年5月 »