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“便秘解消法” (あおばタイムズ 8)

 『人体常在菌のはなし』(集英社新書)を書いた青木皐先生は「ウンチづくりがうまくいけば、人生はなかば成功しているとすら思っている」と言います。私の経験上も、便秘への最高の対策はズバリ食事です。食事が欧米化して肉類や乳製品を多く摂っている現代の日本人のお通じは、固くて色も黒っぽかったり、逆に油などの摂りすぎで下痢気味だったりします。
 人間の歯は、臼歯:切歯:犬歯が5:2:1の割合で生えています。つまり米などの穀類:野菜や海草類:動物性食品(魚・肉・卵・乳製品を合わせて)を5:2:1の割合で摂るのが、身体にとっては望ましいのです。とくに便秘で困っている方は、これに近いかたちで食事を摂り続けてみてください。根菜類・海草・豆類や、味噌・醤油・漬け物などの発酵食品を組み合わせることで、ヨーグルトだけよりも効果的に腸内の有益菌を増やすことができ、良いお通じになります。
 美味しい物を食べることは心の健康にとってすばらしいことですが、好きな食べ物ばかりに偏って身体を害してしまえば心の健康まで損なわれてしまいます。あるいは時間に追われ、食事の内容や味わって食べる悦びをなおざりにしてしまうことも、心身共に幸せに過ごすことを妨げる要因の一つになるでしょう。
 時間的・経済的な効率ばかりが求められることの多い世の中ですが、それを支える自分自身や家族の身体と心の健康には、ぜひとも気を配りたいものです。

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“変化のプロセス” (あおばタイムズ 7)

 カウンセリングにみえる方のなかには、「今の環境は自分に合っていないようなので職場を変えたい」という方が時々いらっしゃいます。
 ある時、若い女性の方がみえました。どうやら職場での人間関係で悩みがあるようです。いろいろと話し合い、「ほかの部署への異動願いを出してみます」ということになりました。「今は大変だけれど、異動するまでの我慢と思ってがんばります」-そう言っていた彼女でしたが、その後「どうやら異動させてもらえそうにありません」と言ってきました。私は心配になりました。…ところが、彼女の表情は意外と明るいのです。
 聞けば、それまで自分のプライドが邪魔して雑用にはあまり手を出さなかったのに、たまたま言われてやってみたら楽しくて自分に向いているかもしれないと思えたこと、職場の仲間に自分が思っていることを少しずつ口にするようにしたら、相手からも話しかけてくれてそんなに悪い人ではないと分かったこと、などを話してくれました。
 カウンセラーというのは、物質が化学反応を起こす時の『触媒』のようなものだと思っています。この方のケースでも、実際にいままでとはちがった行動をとったり、自分でも気づいていなかったご自分の新しい面を発見したのは彼女自身なのです。ただ、そのような変化のプロセスが、カウンセリングを受けることで少しばかり早く進行したように感じられます。それを目にすることで、私自身もうれしく思いました。

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