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“心の待避所” (あおばタイムズ 3)

 カウンセリングに来られた方々のお話をお聴きしていると、みなさん誰もが、それぞれに大変なおもいをしながら生きておられることを強く実感します。
 そんななかある方に、カウンセリングに通って来られる理由をお聞きする機会がありました。するとその方の答えは、「日常生活とは全くちがう時間の流れを感じることができるから…」というものでした。
 カウンセリング一般に言われていることなのですが、あらかじめ決められた時間に、いつも決まった場所でお話することも大切だとされています。専門用語では時間的・空間的な“枠組み”と呼ぶこともありますが、きちんと定められた、外の世界からは完全に遮断されてシェルターのように保護してくれる空間だからこそ、その中では自由におもいを巡らせながら安心してお話ができる-といったイメージです。
 私たちは何かの原因で精神的に疲れてしまうと、それとは関係のないことをして気分転換しようとすることが多いのですが、カウンセリングは原因そのものを見つめながら気持ちの転換を図ってゆくという点では一線を画するものです。これにはある程度のエネルギーが必要なのですが、カウンセリングを続けていく過程で心のなかに “気づき”が芽生えると、それまでとはちがった視界が開け、新しいものの見方が生まれてくることがあります。それこそが、カウンセリングのもつすばらしさと言えるのではないでしょうか。

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