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グローバル化の波に逆らう…のココロ

 企業が競争力をつけるために徹底して合理化を進めている昨今の流れのなかにあって、なかにはゴーン社長のいる日産のように成功した例もありますが、どうなんでしょう?
 “一人一人の人間のしあわせ”という観点からみると、犠牲になっている方も非常に多いのではないでしょうか。

 仕事柄、会社でさんざんはたらかされて疲れきった方のお話を聴くことも多いのですが、「ほんとに、ひどいな」と思わされます。
 失業率が高く、転職がむずかしい情勢を逆手にとって、有無を言わせずに過酷な労働を強いられている方も多いようで、それがひいてはここ数年の自殺率の高さにも反映されているように思えてなりません。
 「これではまるで、封建社会の奴隷と変わらないじゃないか!」と、こちらが憤慨させられる気持ちになることさえあります。

 ところで、思い切って脱サラをして田舎で暮らしている方や、海外に移住してそれぞれ苦労はありながらも自分の意思で選んだ生活を満喫している方々の姿を見ると、こうやって日々忙しく自分の仕事に追われて過ごしている私たちは、じつは限られた世界のなかで、“より人間らしい生活をしている人々の世界”から隔離されたように、そんな生活のあり方を知らずに生きているように思われます。

 前回『パパラギ』のことを書いたのですが、1920年にドイツで、そして1981年から日本でも出版された(立風書房刊・岡崎照男訳)この本は、こんな私たちの暮らし方に一石を投じてくれます。
(15年ほど前に初めてこの本を手にした時、第44刷のその本は650円でしたが、現在はさらに版を重ねて第82刷。消費税ぬきで800円也でした。)
 ぜひ一度、手にとってご覧になることをお薦めします。(和田誠さんの絵による、すてきな絵本も出ています。)

 『もっと、人間らしく生きようよ。』
…というのが、私からみなさんへの、そして自分自身へのメッセージでもあるのです。

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